2008年12月20日土曜日

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 2.0


「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 2.0」は1995年に劇場公開された劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の完全リニューアル版である。監督は押井守。
昨日予約していたDVDが届いたので、早速見てみた。

2.0の名が示すとおり、今回のリニューアルはヴァージョンアップと位置づけられている。
うちのDVD鑑賞環境はサラウンド対応していないため、サウンドについては何も言えないが、映像とセリフのヴァージョンアップについては十分に堪能できた。
今回の2.0でもっとも大きい変更は「人形使い」の声優が榊原良子に変更されたことである。
もとのヴァージョンでは家弓家正が演じていた「人形使い」が男性から女性の声に替わったことで、
物語の意味合いは大きく変わったことになる。
文学や映画、音楽などはヴァージョンアップが可能である。
ヴァージョンアップはオリジナル、または旧ヴァージョンとの比較ができて意味があると思う。
いまのネット上にあふれる情報は書き換えが簡単すぎるがために、オリジナルが残らない。
オリジナルを作るということが、今という時代に可能なのだろうかと考えてしまった。

2008年12月19日金曜日

交響詩篇エウレカセブン

交響詩篇エウレカセブンは2005年4月から翌2006年4月までTBS系列で50話放送されたTVアニメである。原作および制作はBONSE。監督は京田知己。基本的なデータはこちらからどうぞ。

ストーリーを簡単に話すと、冴えない毎日を送るレントン少年の家に、ある日ロボットが落ちてくる。
その、ロボットに乗っていたのはエウレカという美少女で…といった感じの話で、よくある「ボーイミーツガール」的なストーリー展開で物語がはじまる。
最終的にはレントンとエウレカを中心にした一般的にいえば狭義のセカイ系のような話に発展してゆく。
しかし、私がこの作品で注目したいのは、「未知のものを受け入れる」という視点である。

詳しくは書かないが、レントンとエウレカはある根本的な違いを持って生まれてきており、レントンはある時それに気づく。
「わからない、知らないものは怖いもの。それはみんな一緒。」と第09話ペーパームーン・シャインでティプトリーが言う。しかし、レントンはエウレカを分かりたいと、知りたいと思う。最終的には、レントンはエウレカとの根本的な、決定的な違いを飛び越えていく。「アイ キャン フライ!」と。

他者はそもそも自分とは違うものであり、多様性を容認することがポストモダンな社会の前提である。
しかし、「わからない、知らないものは怖いもの。それはみんな一緒。」であり、多様なものは相互に交わらず、自らと同じものを求めて固まっていく。あるいは、違うものを排除し、傷つけている。
レントンは、軽々とではなく、泥まみれになりながら、傷つきながら、それでも違いを飛び越していく。

50話を見終わったときに、必ず何かを飛び越したくなる。
交響詩篇エウレカセブンはそういう作品である。

2008年12月18日木曜日

review start!!!

Y-PAC review を新しく始めます!

やろうと言って早数ヶ月放置してしまったので、いろんな人が参加しやすいブログ形式でレビューページを始めたいと思います。

レビューの対象は問いません。


本、映画、CD、DVD、マンガ、建築、展覧会、ライブ、コンサート、演劇、、、


誰か個人のブロガーによる批評ではなく、Y-PACという建築学生の集団がつくるレビューページのカタマリをつくれたらいいなと思います。
Y-PAC weblogとは違った批評空間にしましょう。
とりあえずβ版として書き方は決めずに行きます。
その代わりラベルと呼ばれるジャンルのタグだけはキチンとつけてください。
そこだけよろしく。

ちなみにこの投稿はある程度レビューがたまってきたら消します。説明だから。

それでは諸君、自由に書いてくれ給え!!