表参道のGYRE内ギャラリーEYE OF GYREにて8月30日まで行われている展覧会。キュレーターは藤村龍至氏。mashcomixによる戦後の日本建築史をメタに描いた3枚の巨大な建築マンガと、8組の建築家、アーティストによる作品展示
1.せんだいメディアテークコンペ応募案(古谷誠章)1995
2. 富弘美術館(ヨコミゾマコト)2005
3. W-PROJECT(日建設計)2009
4. GYRE(MVRDV+竹中工務店)2008
5. 朝日放送(隈研吾+NTT-F)2008
6. re: schematic (徳山知永)2009
7. 新スケープ(中央アーキ+樋口兼一)2007
8. Browin' in the Wind(伊庭野大輔+藤井亮介)2005
という構成。
作品を見ながら思ったことは、あぁ、これは藤村さんの展示だな、ということ。作品の丁寧な解説は全て藤村さんが書かれており、氏の提唱する批判的工学主義や超線形設計プロセスとリンクした形で作品を切り取っているのがよくわかる。氏は多くの書籍で魚の成長過程やビルディングKの設計過程の図が付いた文章を載せ、積極的にメディアを活用していたが、そこから更に発展させ、周りを巻き込んで自分の主張を強化している。このようにメディアに対してガンガンいくスタンスは非常に面白いと思う。
しかし、展示では藤村さんに誘導されてしまった感があり、各作品についてもう少し自分なりに噛み砕く必要があったかなと、帰宅後に気付いた。作品の中で一番面白かったのが日建設計の展示で、現物のファサードパーツが、ダイレクトに身体に有効性を伝えてくれた。これがあることで、模型やボードの見え方も違ってくる。大きなことでも身体に還元してみることで見えてくることがありそうだ。他の作品についてももっと別の視点が導入できたのではないか。自分の反省。
2009年8月25日火曜日
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